2026.04.06声援隊

言語は未来を変える。「きっともっとずっと聴こう! 14 in 長崎」開催レポート

きっともっとずっと聴こう!14 開催終了お知らせ

2026年3月21日(土)・22日(日)の2日間、出島メッセ長崎にて声援隊主催 「きっともっとずっと聴こう! 14 in 長崎」が開催されました。創設者シュタイガー知茶子氏の想いを受け継ぎ、当社代表の家住 教志と一般社団法人Bridge Heart 代表の池田 優里氏が共同代表に就任して以来、第2弾となるイベントです。

会場では補聴援助システムロジャーおよびAuracast™による情報保障が設置され、ワークショップを除く全てのプログラムがYouTubeでライブ配信されるなど、多様な形で「きこえ」を支える試みがなされました。

全国から集まった教育・医療・福祉の専門家による知見や、当事者として歩む大学生・社会人たちの体験談。多様な視点が交わり、難聴支援の可能性が大きく広がった2日間の様子をお届けします。

 


 

【1日目】3月21日(土)

■ 開会式 長崎から始まる「きこえとことばメディステップ声援隊 長﨑ベル」

開会式では、16年前の長崎開催に当事者として参加した池田氏が登壇。共同代表として、自身の原点である地元・長崎で開催できた喜びを語りました。

また、家住からは2026年5月1日に「きこえとことば メディステップ声援隊 長﨑ベル」をオープンすることを発表。声援隊顧問の神田 幸彦先生(医療法人 萌悠会 神田E・N・T医院 理事長・院長)との連携により、医療と療育が手を取り合って子どもたちの自立を支える、新たな支援モデルがここ長崎から始動します。

 

■ 神田 幸彦先生 講演 AVTが変える未来

神田先生による講演では、長崎におけるAVTの歩みと未来への可能性が示されました。「AVTで培ってきた言語は、必ず未来を変える」という力強いメッセージは、参加したご家族や専門家にとって大きな道標となりました。

AVTとは:難聴児が聴くことを通して音声言語を学習することに最も重点を置いたアプローチ。
「聴いて話すことばを推進するAGベル・アカデミー」(アメリカ合衆国ワシントンD.C)によって認定された療育者が担い手。

 

 

■ プログラム 乳幼児から社会人まで、ライフステージに合わせた学び

メイン会場と分科会では、多彩なプログラムが展開されました。

 

  • ・パネルディスカッション
    田中 英雄氏(神田E・N・T医院・元長崎ろう学校)をはじめとした専門家5名が登壇。新生児聴覚スクリーニング時代における0歳からの多職種連携と、セルフアドボカシーの重要性について議論を深めました。

  • ・大学生・社会人による登壇
    人工内耳を装用する大学生4名と社会人6名が登壇。AVTや聴覚活用を経て歩んできたリアルな体験談は、次世代を担う子どもたちや保護者への確かな指針となりました。

  • ・ワークショップ
    小学生から中高生を対象に、楽しく有意義な学校生活を送るために家庭での学習・指導・教育についての知見が共有されました。

 

 

■ 懇親会 最新技術と再生医療の視点から

夜の懇親会には、元文部科学副大臣の 冨岡 勉氏が駆けつけました。同日まで開催されていた再生医療学会の議論に触れ、「今後10年において、人工内耳は難聴に対する確実で有力な選択肢であり続ける」と、その優位性と啓発の意義を改めて強調しました。

会場では 神田先生のサプライズ誕生日祝いも行われ、温かな拍手に包まれました。また、次世代技術として注目される「Auracast™」の体験会(東京工科大学 吉岡 英樹氏協力)も実施されました。

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【2日目】3月22日(日)

■ プログラム 可能性を広げる、第一線での活躍

2日目は、より実践的で希望に満ちたプログラムが続きました。

 

  • ・医学生による発表
    神田先生の司会のもと、きこえに困難を持ちながらも医師を志す3名の学生が登壇。大学生活での工夫や将来目指す医師像、そして家族への感謝を語る姿に、会場は深い感動に包まれました。

 

  • ・アスリート、音楽を楽しむ有志たち
    アスリートや音楽活動を行う有志たちが、聴覚活用がいかに人生の選択肢を広げ、彩りを与えるかを実体験を交えて発信しました。

 

  • AVT親子ワークショップ
    認定AVTセラピスト Olivia Wee氏による体験アクティビティを開催。親子で「ことば育て」を楽しみながら、コミュニケーションの基本を学ぶ、笑顔あふれる時間となりました。

 

 

 

■ 閉会式 次なる舞台へ

2日間の締めくくりには、星野 友美子氏が監修した「過去と今のジブントリセツ きこえのサポートブック」が紹介されました。同時に、「難聴児のきこえを育てる」(北野 庸子・井上 ひとみ・星野 友美子共著/ココ出版/5月20日刊行)も披露され、保護者の皆様や支援者が「まず全体を見渡す」ための道標となる一冊に、会場から期待の声が寄せられました。

神田先生は「幼い頃から見守ってきた子どもたちが、立派な大人になって登壇してくれた。これこそが最高の結果です」と総括。家住は、本イベントを親しみを込めて神田祭と呼び、医療と療育の連携が結実した喜びを噛み締めました。池田氏もまた「本イベントが人生を変えた。このバトンを未来へ繋ぎたい」と決意を語りました。

「きっともっとずっと聴こう!15」は、2026年秋に開催予定です。 

長崎で灯された新たな希望の火を、次は日本の中心へと繋いでいきます。

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株式会社シーアイ・パートナーズ 広報

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この記事は、株式会社シーアイ・パートナーズ 広報部が企画・執筆した記事です。主に企業情報を発信しています。

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